NLP(Neuro-Linguistic Programming)は、日本では「神経言語プログラミング」と訳されています。
1970年代のアメリカで、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーによって始まりました。
その初期には、心理療法の分野で高い評価を受けていた
ミルトン・エリクソン、フリッツ・パールズ、バージニア・サティアなどのコミュニケーションや変化のパターンが研究され、モデル化されていきました。
NLPでは、人が外から得た情報をどのように受け取り、意味づけ、言葉にし、感情や行動へとつなげているのかに目を向けます。
同じ出来事を経験しても、捉え方や反応が一人ひとり違うのはなぜなのか。
「人は、どのように自分の体験をつくっているのか」
そのプロセスを理解しながら、
分自身や人とのコミュニケーションに活かしていくための、さまざまな視点や技術を学んでいきます。
私たちは、日々さまざまな経験をしながら、 物事の捉え方や考え方、反応のパターンを身につけています。
そして、そのパターンは一人ひとり違います。
同じ出来事が起きても、 何に目を向けるのか、 どんな意味をつけるのか、 何を感じ、どう行動するのかは人それぞれ。
また、自分では「こうしたい」と思っているのに、 なぜか同じことを繰り返してしまったり、
「頭ではわかっているのに、うまくいかない」 そんなこともあります。
NLPでは、こうした私たちの思考や感情、行動のパターンを 「プログラム」という考え方で捉えていきます。
そして、 「なぜ、この反応が起きているんだろう?」
「この人は、どのようにこの出来事を捉えているんだろう?」
「他には、どんな捉え方や関わり方があるだろう?」
そんなふうに、自分自身や目の前の人を理解するための視点を増やしていきます。
NLPは、単にコミュニケーションの技術を学ぶだけではありません。
技術・方法論だけでなく、 その技術を使う自分自身の在り方や態度も大切にしています。
まずは自分自身の思考や反応のパターンに気づくこと。
そして、自分とは違う捉え方をする人がいることを知ること。
その違いを理解しながら、 その時、その人、その場面に合わせて、 より多くの関わり方を選べるようになること。自分を理解することも、 目の前の人を理解することも、 人と関わることも。
NLPには、そのためのさまざまな視点や技術があります。
『子どもを育てる自信がありません。
私なんかが親になれるのでしょうか?
お腹がどんどん大きくなっていくことで、
不安もどんどん増してきます。
他の人もこういうふうに思ったりするのでしょうか? 毎日が憂鬱な気分です。』
人との関わりに大きな影響をもたらすNLPのスキルを一部ご紹介。
メタモデル:
現実が削除・歪曲・一般化されている情報を再構築させる言語のパターン。それによって、削除されたり曖昧だった情報を復活させ、思考の頑ななパターンを緩めるのに役立てる。明確にしたり、具体化したり、制限を広げ選択の余地を作り出すのに用いられる。NLPにおいて最初に開発されたモデル。
ミルトンモデル:
直接的な表現を使わずに相手の無意識のリソースにアクセスし、新しい役に立つビリーフを構築させていくモデル。催眠療法家のミルトン・エリクソンの言葉の使い方をモデリングしたもの。
サブモダリティ:
表象システム(五感)の中の細かな副次的要素。視覚的サブモダリティには色、形、動き、明るさ、距離など。
視覚的サブモダリティには音量、音程、テンポなど。身体感覚サブモダリティには圧力、温度、感触、匂いや味などがある。サブモダリティを調整し、変化させることによって、思考の質や体験の反応の仕方を変化させ、体験の意味づけを変えることができる。
ストラテジー:
戦略。結果を達成するために行う精神的、行動的な五感に基づいて連鎖を引き起こす一連のステップ。
NLPではより望ましい状態になるためのプログラムのこと。すべての行動にはストラテジーがあり、日々の生活の中で、自分の仕事を評価したり、何かを購入したり、一緒に仕事をする人を決めたりする際に、あなた自身の納得のストラテジーを認識していることで、確実に満足できる成果が出やすくなり、自分や相手がうまくいっている状態を確認しながら継続することが可能になる。
信念:
私たちが人生で直面する問題のほとんどは、自分の内側から起こっている。その内面で起こっていることは、真実と異なることを信じ込んでいることに基づいていることが多い。役に立つものと役に立たないものがあり、NLPでは役に立たない思い込みを良い信念に変えていき、役に立つビリーフが定着できるようにする。
メタプログラム:
私たちが体験をどう分類したり、方向づけたり、チャンキングしたりするのかを決定づける上位のプログラム。メタプログラムによって、自分自身も含め、人がそれぞれ意識的にも無意識的にも、どのようなプログラムを持って世の中を捉え、行動につなげているかを理解しやすくなる。
(一般社団法人 NLPミレニアムジャパントレーニングマニュアル 引用)
このようにNLPでは、人がどのように物事を捉え、意味づけ、行動につなげているのかを、さまざまな視点から学んでいきます。
そして、この講座で大切にしたいのは、 NLPのスキルを身につけることだけではありません。
目の前の人を理解するために、 どんな視点を持つことができるのか。
ひとつの関わり方がうまくいかなかったとき、 他にどんな選択肢を持つことができるのか。
そして、その技術を使う自分自身は、 どんな状態で、どんな在り方で人と関わっているのか。
人を理解するための視点。
関わるための技術と選択肢。
そして、それを使う自分自身の在り方。
この3つを大切にしながら、 NLPを実際の人との関わりの中で活かせるよう、学びを深めていきます。
※本講座はNLP認定コースではありません。